自分にもしものことがあった時に ~家族を想う本当のエンディングノートのススメ その①~

皆さま、ドモドモ。ナミダメです。

前回兄が死んだ時のことを記事にしました。

兄(以下「ヤツ」とします。)が大嫌いでほとんどその晩年は会話も全くなかったため、ヤツについての後処理にかなり苦労しました。

幸いヤツが頭が悪かった(悪知恵は働くが)のと実家暮らしだったこと。保険も父親が加入して保険料も払っていたことなどもあり、後処理は短期間で済ますことができました。

ヤツのことを教訓とし、自分にもしものことがあった時に家族が困らない様に今から準備しておこうと思いました。

ここでの「もしもの時」とは、事故や病気、けがなどで死んでしまった時はもちろんのこと、それらによって障害者となって意思疎通が図れなくなった時のことを指します。

この記事については、男性かつ一家の主目線で書いています。

今後ブラッシュアップしていこうと思っています。

よくあるエンディングノートはたんなるエゴ

少し前から終活ということが取りざたされるようになりました。

そこで私も終活についていろいろと調べてみました。

そこでエンディングノートを書く(残す)ことを勧める書籍やブログを一通り拝見しました。

私のその感想は「何それ?死んだ自分へのエゴを綴ってるだけやん!」と怒りを覚えました。

自分の経歴(生い立ち)を残してどうしたいの?生きているうちに家族に話しておけばいいやん!

自分が死んだ時にああしてほしい、こうしてほしいと権利ばかり主張してなんなん?残された家族に負担ばかり強いるな!!

残された家族のことを一番に考えて書くのが本来のエンディングノートの役割なんじゃない?

自分が死んだ時、障害者となって意思疎通が離れなくなった時に家族がお金に困らないようにしてあげることで、残された家族に報いてあげられるわけです。

ということで、お金にまつわることを明確にした上で自分がしてほしいことを書きましょう。そうすることで家族もその要望にできる限り沿ってあげようという気になります。

私が仕事でよく部下に「権利を主張したいなら義務を果たしてから!」と言っています。まさしくそれと同じなんですよ。

よく見かけるエンディングノートの書き方は、先の短い高齢者目線となっている気がする。だから自己中心的なものになってしまうのだろうか…。

だって街中にあふれかえっている高齢者って自分勝手な奴らばかりじゃない。

また、書き手が好かれているという前提での指南にも見受けられる。

生前嫌われていらた、そんなもの残された家族には憎しみしか残りません。

今支払っているものを明確にする

今回のブログですが、私が食費と子供の教育費、車に関する経費(ガソリン代や保険料など)以外の支払いを賄っているため書いています。

給与全てを奥さんに渡している場合などは参考にならないかもしれませんが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

自分が死んでしまった、または障害者となり働けなくなった場合、残された家族には生活する上でのお金について大なり小なり困ることが出てきます。

残された家族を想うのであれば、まずは今支払っているものを、自分が死んでも支払わなければいけないもの、支払いの義務がなくなるもの、支払ってはいけないものに分けて洗い出してみましょう。

※死んだ時にもらえるお金については後日

なぜそれが必要なのかというのは、自分が死んでしまった、または障害者となり意思疎通ができなくなった場合にそれぞれについて何かしらの届出や申請をする必要があるからです。

一家の主であれば、残された家族にいちいちそれを調べさせるというのは身勝手極まりないです。

この世の中はある意味不親切で、届出や申請をしなければ何もしてくれないのが常です。その代わり知っていればかなり有利です。

老齢年金もそうです。65歳になったからといって自動的にもらえるものではありません。申請をしてはじめてもらえるようになります。

ということで、まずは支払わなければいけないもの、支払い義務がなくなるもの、支払わせてはいけないものを整理してみましょう。

支払わなければいけないもの、支払い義務がなくなるものは住まいが持ち家か賃貸によって変わってきます。

支払わせてはいけないものは家族には全く関係のないものになります。残された家族に迷惑をかけないようにしましょう。

先に持ち家の場合についての支払わなければいけないもの、支払い義務がなくなるものについて考えて聞きましょう。

持ち家の場合の支払いについて

持ち家の場合の支払わなければ(支払い続けなければ)いけないものは以下になるかと思います。

※該当しない場合はそこは無視してください

  • 光熱費(電気料金、ガス料金、上下水道料金)
  • 電話料金
  • インターネット料金
  • 固定資産税
  • 保険料金(火災保険、地震保険)
  • 住宅ローン(自分名義ではない場合やペアローンの配偶者分)
  • 家族の習い事

上記とは別に土地が借地の場合、借地料も該当します。

支払い義務がなくなるものは、

  • 住宅ローン(自分名義)
  • 保険料金(自分名義の生命保険、医療保険、学資保険等)

くらいでしょうか。

洗い出しが終わったら、月々(または年次で)支払っている金額、支払(問い合わせ)先を調べてまとめましょう。

これらをまとめることによって、家族にそのまま持ち家に住むのか手放すべきなのかを考えてもらう材料になります。

また、現実を知ってもらうことで家族(子供)の習い事を続けさせるかの判断にもなります。

子供の将来の芽を摘んでしまうことにもなりかねませんが、どうしようもない事ってありますから…。

今後固定資産税を払っていけるのか?住宅ローンが残っている場合払い続けられるのか?一家の主が亡くなってしまうと冷静に考えられなくなるものです。

持ち家の場合、賃貸とは異なり火災保険もばかになりません。地震保険に加入し続けるのもかなりの負担となります。

賃貸の場合の支払いについて

賃貸の場合の支払わなければ(支払い続けなければ)いけないものは以下になるかと思います。

  • 光熱費(電気料金、ガス料金、上下水道料金)
  • 電話料金
  • インターネット料金
  • 家賃(共益費含む)
  • 更新料(住み続ける場合)
  • 火災保険料金
  • 家族の習い事

支払い義務がなくなるものは、

  • 保険料金(自分名義の生命保険、医療保険、学資保険等)

しか思いつきません。

持ち家の場合と同様、洗い出しが終わったら、月々(または年次で)支払っている金額、支払(問い合わせ)先を調べてまとめましょう。

これらをまとめることによって、家族にそのままその賃貸物件に住むのか、他の賃貸物件に引っ越しせざるを得ないのか考えてもらう材料になります。

より安いところへ引っ越しとなると家族(子供)の習い事はやめてもらうことになるでしょう…。

賃貸の場合インターネット料金が無料(もしくは込み)の場合があるため、それが浮くだけでも残された家族への負担が軽くなります。

賃貸といえど火災保険料金は免れません。

持ち家と違って賃貸の場合火災保険は不動産会社指定となっているところがほとんどのため、火災保険を安いところに選ぶということは難しいのが現状です。

自動車を所有している場合

最近自動車を所有しないという選択も多いようですが、自動車を所有している場合についても触れてみたいと思います。

自動車を購入する際ローンを組まれる方が多いようです。

自動車ローンは契約者が亡くなっても、相続した家族に自動車ローンが引き継がれることになります。

残されたご家族の方がその自動車に乗られないのであれば、高額で買い取って残債を少なく(なくす)できます。

どうしても自動車がないと生活に支障をきたすのであれば、下記の事項を書き残してあげましょう。

  1. 自動車ローンの残債(月々の返済額とローン完済時期)
  2. ガソリン代(月平均)
  3. 車検費用(税金、自賠責保険料含む)
  4. 任意保険料
  5. 駐車場代(借りている場合)
  6. その他メンテナンス費用

上記②~⑥の平均は年間で19万円くらいだそうです。月にすると約16,000円になります。

計算が億劫な人は、今の自動車を維持し続けるには、自動車ローンの月々の返済額+16,000円と計算すればよいかと。

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住宅ローン、自動車ローン以外の借金も必須

借金は持ち家、賃貸関係なく借金は必ず明確にしておかなければいけません。

故人の資産を相続した場合、借金(負債)も相続することになるからである。

借金(負債)があっても相続する(プラスの)資産が上回れば相続しても良いかと判断できます。

恥ずかしがって借金を伝えず死んで、それを知らない残された家族が遺産を相続した場合、その借金は放棄できません。

その時に借金(負債)が資産を上回っていた場合、家族にそれが重くのしかかります。

借金は包み隠さずまとめましょう。

借金を洗い出す場合に借入先を明確にするのはもちろんですが、借入がなくても過去に借入した先も明確にするとよいです。

その際はいつ完済したかを明確にし、完済した事実が分かる書類も併せて用意してあげるとよいでしょう。

なぜそんなことまでしなくては?と思う方もおられるかもしれません。

世の中悪い人もいるもので、亡くなったことをいいことに完済したにもかかわらずまだ借金が残っていると嘘つく奴もいるからです。

持っているクレジットカードも同様に洗い出しましょう。

たとえ借入がなくても年会費がかかる場合があるので、家族に解約手続きをしてもらうことになります。

クレジットカード会社の中には(会員が)亡くなった場合にその借入を保険で賄ってくれるところもあります。

その場合も家族(遺族)からの申し出がないと処理してくれないため、持っているクレジットカードの洗い出しは必須です。

家族に払わせなくてもいいもの

人間の生活をより豊かにしてくれるものがあります。

また、人間は時に欲望に負けてしまいます。

その欲望などを満たすために下記の支払いをしているのでは?

  • 携帯電話料金
  • スポーツジムや習い事などの会費
  • Yahoo!プレミアムやAmazonプライムなどのサブスクリプション
  • Amazon定期おトク便やウォーターサーバーなどの定期便サービス

などなど

残された家族にとって不要なものはとっとと解約してもらいましょう。

必要なものは名義変更して、引き続き利用してもらうということで。

上記以外で私に該当するのは、このブログの運営のためのレンタルサーバーと独自ドメインの料金になります。

これらはクレジットカード払いにしているため、クレジットカード解約によって防げます。

次回の予告

次回は死んでしまってからかかるお金のことや、死んだことで手にできるお金についてまとめたいと思います。

障害なった場合に関してもできる限り調べておきます。

コメント

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