両親について

皆さま、ドモドモ。ナミダメです。

今回は私の両親について語ってみようと思います。

両親とも聴覚障害者

まずは一言。

私は両親を尊敬しています。

両親は健在(2021.3.17時点)で、父親は78歳。母親は77歳である。

今は二人とも年金(老齢年金でなく障害年金)暮らしである。

老齢年金でない理由は、二人とも二十歳前傷病による国民年金の保険料免除だったことで老齢年金を受け取れないからである。

ちなみに母親は障害等級2級のようだが、全く聞こえないようだがなぜか2級扱いである。行政にそそのかされたのであろうか?それとも本人のプライドなのか?そこには触れないでいる。

父親は心臓肥大によってペースメーカーを体に埋め込んでいるため、障害等級1級となっている。

父親について

父親は愛知県で8人兄弟の8番目として生を受けた。

8人兄弟と言っても、祖母(父親の母親)は戦争未亡人で、上4人は異父兄弟である。

父親は小さいころに高熱によって聴覚を失ったようだ。

そのため発音が聴覚障害者独特な発音で、他人にはなかなか聞き取れない。私は当然のことながら聞き取れますけど…。

父親からは直接聞かされはしないが、やはり幼少期から相当イジメられたようで、嫌な思いをいっぱいしたようだ。

結婚して子供を授かっても嫌な思い(兄の存在)をしたため今までの人生幸せだったのかなぁと息子ながら同情してしまうくらいだ…。

父親は聴覚障害のため聾唖学校(今では聾学校と言うらしい)に通っていたと聞いている。

小学部(小学校に該当)、中学部(中学校に該当)と通い、中学部で手に職をつける訓練を受け、中学部卒業後住み込みで働きに出たとも聞かされている。

父親の性格は基本まじめで、働きだしてから給料の一部をコツコツと貯金していたらしい。

母親とは25歳の時に結婚したが、結婚式を挙げるためにその貯金をほとんど使いきってしまったようで、それを知った母親は祖母(母親の母親)に「自分が貯金を使わせてしまった」と泣きながら訴えたようだ。

父親は聴覚障害者だったこと、祖父(父親の父親)がだらしない人だったこと、祖母(父親の母親)や兄弟達から支援を受けられなかったことで相当苦労したらしいが、息子の私には一切弱みを見せないたくましい人であったが、その反面酒に飲まれやすい人でもあった。

25歳で結婚。27歳で長男を授かり、それと同じ時期に独立。正真正銘一家の主となった。

独立時には祖父(母親の父親)から援助を受け、それを頭金として店舗併用自宅を購入。その頭金は10年後一括で祖父(母親の父親)に返済しようとしたが一切受け取らなかったとこれまた聞いている。

約束を果たそうとした父親。(父親のプライドを尊重し)名目上貸したが本当はくれてやったんだという祖父(母親の父親)。父親と祖父(母親の父親)の心意気を感じるエピソードである。

長男誕生の約三年後の30歳の時に次男である私を授かった。

それ以外にも兄弟ができる可能性があったようだが、兄が漏斗胸という異形に生まれ、病弱だったこともあり、二人ばかり堕胎したと私が15歳ぐらいに母親から聞かされた(正直聞きたくなかったが)。

苦労して?自分の家族を持ったにもかかわらず、兄が本当にクズであったため、子供のことでも世間からつまはじきにされた父親。

兄のクズっぷりは後日お伝えするが、父親とはそのことについて話すことがないが、本当はどう思っていたのであろう…。

母親について

母親も同じ愛知県で4人兄弟の1番目として生を受けた。

叔父、叔母からは母親はかなり頭が良かったと聞かされている。

母親は3歳ぐらいのときに肺結核が原因で聴覚を失ったと聞かされている。

頭が良かったこと、言葉を覚えてから聴覚を失ったことで、健常者との会話は父親のような聴覚障害者の方とは異なり比較的スムーズに行えている。

父親同様、聾唖学校(現聾学校)の小学部(小学校に該当)、中学部(中学校に該当)と通い、手先が器用だったこともあり、職業訓練も他の人よりも多く受けていたようだ。

母親は聴覚障害者でありながら頭が良いため弁が立つことで、父親同様相当なイジメを受けてきたようだ。

叔父曰く、イジメてきた相手を論破させてしまうためよりイジメられるという負のスパイラルに陥っていたとのこと。

それでも妹(叔母たち)、弟(叔父)には相当優しかったようで、叔父は未だに母親を尊敬している(叔母たちのことは尊敬していないと言っていた)。

頭が良く、父親より感受性が豊かで、世の中の不条理に対しての不満がかなりあったよう。私にはよく不平不満をぶちまけていた。

父親同様クズな兄に相当苦しめられ、自分が聴覚障害者だから兄がクズに育ってしまったと自分を追い込んでいたようだった。

母親は私に対して口うるさいが、家内に対してはとても優しい。家内が引いてしまうくらい優しい。

自分たち(父親、母親)や兄貴のことで結婚できないかもしれない俺(と母親は思っていたようだ)のもとに嫁いでくれたことが本当に嬉しかったようだ。

障害者ゆえに

父親は障害者であるとういうことで、健康にかなり気を遣う(ふりをする)。

変なサプリメントや聞きなれない漢方薬、民間療法にすぐに手を出し、私たちを巻き込む。

医者に行って薬をもらえば良いものを、訳の分からない健康雑誌を見ては、よく分からないサプリメント?を買いあさる。

にもかかわらす以下の大病を患った。

  • 胃潰瘍
  • 大腸がん
  • 心臓肥大
  • 脳溢血

胡散臭い健康雑誌にあるサプリメントに効果はないようだ。

※効果のあるサプリメントは存在しますからあしからず

酒癖が悪い父親

健康に気を遣っている(ふりをする)にもかかわらず、酒だけはやめない。

大病を患い、生還するたびに「酒はやめる」と宣言するが、一カ月後には再開。

基本まじめなため、近所では「(障害者だけど)いい人」と言われている父親。

その反面酒癖が無茶苦茶悪い。それは聴覚障害という私には理解できない苦労や不満があるからなのだと。

普段は優しいのだが、酔っぱらったら手が付けられない。

幼少期から酒に酔った父親にしこたま殴られた。鼻血を出そうが容赦なく殴ってきた父親に殺されるのではと恐怖を覚えた。

が、そんな父親でも嫌いになれなかった…。だってそれでも父親だから。

おそらく虐待を受けている子供たちはそんな感じなんだろうなぁと共感できてしまう。

周りに気を使わない父親

父親は周りに気を遣わない。聞こえないので空気が読めないのである。これは仕方ない事である。

とはいっても嫌な意味で空気が読めないのではない。

気を遣わないという表現がおかしいかもしれないが、良い意味で気を遣わないのでそばにいても全く気にならないのである。

通常他人である家内と私の父親の二人きりになると変な空気になるが、私の父親の場合そうならないのである。

なんというか空気のような存在で、長時間一緒にいても疲れないのである。

気を遣いすぎる母親

その反面母親はかなり気を遣う人である。

頭もよく、会話も適度にこなせるため、そうしないと環境になじめないことを理解しているのだろう。

でも聴覚は全くないので、見ていて本当にかわいそうに思う…。

親孝行できた?

私の性格が悪いことで婚期を何度も逃しました。

両親が障害者と知ると急に連絡が取れなくなった女性もいました。

結婚となると「お父さんが反対して…」と言って去った女性もいました。

兄が犯罪を犯す度に自ら身を引いたこともありました。

そんな私でも一緒になってくれた女性がいました。本当に感謝しています。

結婚式は挙げるつもりはなかったですが、なんだかんだ言って挙げました。

それを見て両親は喜んでくれただろうか?

子供(両親にとっては孫)も二人授かりました。

なかなか顔を合わせてあげられていないが、両親は喜んでくれているだろうか?

兄がいたせいで実家を捨てる形で出ていったが、両親はそれでも怒っていないだろうか?

教育方針によって手話を一切教わっていないが、今でも私が手話を習得しないでいるのは良しと思っているのだろうか?

自分が子供を持って初めて「子供のためなら自分のことを犠牲にしよう」と感じるが、両親もそう思って今まで生きてきたのだろうか?

あなた方のことにほとんど耳を傾けずに生きてきたが、それでも自分をまだ息子と思ってくれているのであろうか?

なんかごめんね…。

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